でぶ

とあるサイトの開発室

dynabook AZにAndroid 4.1を入れて物書き用マシンとして復活させてみた

[caption align="aligncenter" width="640"] P1000305 ATOKも使えて、VIMも動く![/caption]


スマートフォンの機動性と、PCの操作性が、ひとつになった。 それがクラウドブック。

クラウドブック dynabook AZ トップページより

それがクラウドブック・・・


新しく、dynabook AZにArch Linuxをインストールする内容の記事を書きました。 よろしければこちらの記事とあわせて参考にしてみてください。

[browser-shot url="http://dev.cutecolors.jp.net/archlinux-dynabookaz/" width="240"] 最終決戦っ!dynabook AZはまだ戦えるのか?

ロシアより愛をこめて。

物理キーボードがついたAndroidマシンという一部マニアの期待を背負って発売されたdynabook AZ。
実際は、ハードもコンセプトも良いのにAndroidマーケット(現Playストア)すら入っていないのでほとんどアプリが無いという中途半端な状態で販売され、そのまま中途半端な状態で放置された不遇の機種。
そういえば、起き上がり問題とかもあったなあ・・・懐かしい。

その不遇な機種のdynabook AZ。
遠く離れた異国ロシアでカスタムされ、なんと現在Android4.1がインストールできるようになっています。凄い!

せっかくなので、物書き用マシンとして復活させてみました。


[browser-shot url="http://www.tabletroms.com/forums/ac100-rom-development/3562-android-4-0-toshiba-ac100-firmware-review-installation-ice-cream-sandvich-4-0-a.html" width="300"] Android 4.0 on Toshiba AC100 Firmware - Review & installation Ice Cream Sandvich 4.0

今回の内容は、こちらのサイトを参考にしました。

※試される方は完全自己責任でお願いします。
元に戻すためのバックアップの方法やドライバのインストールなどの情報を知っている、もしくは自分で調べることができる人が対象の内容になっています。


まずは、必要な物を準備。

  1. dynabook AZ
  2. PC(今回はWindows8のパソコンを使用)
  3. USBケーブル(A-miniB)
  4. SDカード

つぎに、必要なファイルをダウンロード。

下記、4つのファイルが必要となるのでPCでダウンロードしておこう!

  • Android4.1(CyanogenMod10)は、ここからダウンロード。ファイル名は、 cm_ac100-ota-eng.cm10-beta3.zombah.zip です。

  • Gapps(Googleアプリを詰め合わせたファイル)は、ここからダウンロード。ファイル名は、 gapps-jb-20120726-signed.zip です。

  • ブートローダーをダウングレードするためのファイルをここからダウンロード。ファイル名は、 ac100-bootloader-downgrade.zip です。

  • ClockWorkMod(CWM) Recoveryをインストールするためのファイルをここからダウンロード。ファイル名は、 firmware-recovery.zip です。


ブートローダーをダウングレード。

電源が切れた状態のdynabook AZをUSBケーブル(A-miniB)でPCと繋ぎます。

[Ctrl]+[Esc]を押しながら5秒ほど電源ボタンを押し、その後電源ボタンを離します。
画面は真っ暗ですが電源LEDが点いた状態になります。

先ほどダウンロードした ac100-bootloader-downgrade.zip をPCの任意の場所に展開。

pic01_jb_dynabook_az

展開した場所でPCの[SHIFT]を押しながらマウスを右クリックし、コンテキストメニューからコマンドウィンドウをここで開くを選択。

pic02_jb_dynabook_az

コマンドプロンプトで downgrade.cmd と入力し実行。

終了後、電源ボタンをdynabook AZ本体の電源LEDが消えるまで長押しし電源をOFF。


ClockWorkMod(CWM) Recoveryのインストール。

[Ctrl]+[Esc]を押しながら5秒ほど電源ボタンを押し、その後電源ボタンを離します。
画面は真っ暗ですが電源LEDが点いた状態になります。

先ほどPCでダウンロードした firmware-recovery.zip をPCの任意の場所に展開。

pic03_jb_dynabook_az

展開した場所でPCの[SHIFT]を押しながらマウスを右クリックし、コンテキストメニューからコマンドウィンドウをここで開くを選択。

pic04_jb_dynabook_az

コマンドプロンプトで install.cmd と入力し実行。

終了後、電源ボタンをdynabook AZ本体の電源LEDが消えるまで長押しし電源をOFF。


ClockWorkMod(CWM) Recovery からAndroid4.1(CyanogenMod10) をインストール。

残り2つのファイル、 cm_ac100-ota-eng.cm10-beta3.zombah.zipgapps-jb-20120726-signed.zip をPCからSDカードのルートにコピーしておきます。

さっきのSDカードをdynabook AZに挿入。

[HOME]+電源ボタンを押しながら5秒ほど電源ボタンを押し、その後電源ボタンを離します。
dynabook AZがリカバリーモードで起動します。

入力待ちの画面になるので 1 を入力。
ClockWorkMod(CWM) Recovery が起動。

P1000248

wipe cache partition を選び、実行。

advancedから wipe dalvik cache を選び、実行。
+++++Go Back+++++ を選び、元の画面に戻ります。

install zip from sdcard を選びます。

cm_ac100-ota-eng.cm10-beta3.zombah.zip をインストール。

もう一度 install zip from sdcard を選びます。

gapps-jb-20120726-signed.zip をインストール。

最後に reboot system now を選び、再起動でインストールは完了です。


問題点1。

そのままだと英語キーボードの設定になっているので打てない文字があるので改善したい。

以前はキーマップはシステムファイルをいじらないと変更できなかったが、Android4.1から User-installable keymaps という機能の追加でキーマップの変更がapk(アプリケーションパッケージ)のインストールだけですむようになった。

具体的には「¥」「_」の入力ができないので、YENの124を73、BACKSLASHの89を76に変更する作業が必要。

とりあえず、変更したものをこちらにおいておきました。
ダウンロードしてdynabook AZにインストールしてください。


問題点2。

サスペンドするとそのまま起き上がってこなくなる問題。
こちらは海外の掲示板に対処法が載っていました。
以下、2つのアプリをインストールすることで対処できそうです。

Wake Lock - PowerManager - Google Play の Android アプリ

Lock Screen Widget - Google Play の Android アプリ

Wake Lockを起動し、PARTIAL_WAKE_LOCKに設定。メニューのOpsionsからAutostart on bootにチェック。

Lock Screen Widgetのウィジェットをデスクトップに追加。


まとめ。

やっぱキーボードがあると物書きが捗る!

おすすめは、JOTA+ と ATOK の組み合わせ。プログラムには、VIM Touch。

実はAndroid4.1以外にもUbuntuなんかもそこそこ実用的な速さと安定度で動きます。